Serge de Nimes =OTHERS=

中村一義


 98年9月に突然大好きになって、毎日毎日聴いて、インターネットでチェックして、MLに入って、雑誌買って.....もう大変。
 「しらねぇーよー」というかた、一番有名な歌はキューピーハーフのCMソングです。とほほ。

 江戸川区小岩に生まれ育って、江戸川の土手をこよなく愛してます。インタビューは圧倒的に土手で撮影してます。さらさらヘアがかわいい23歳。ウサギをかってます。

 宅録派ですべての楽器を自分で演奏して、自宅の「状況が裂いた部屋」で録音してます。もちろんすべての曲を作詞作曲アレンジしてます。

 一番重要なのは私がファンになったはじめての
男性ということです.よかった,正常だった.

 ● 出会い ●

 98年8月。スペースシャワーTVで彼の「そこへ行け」という、ふざけたタイトルのクリップがじゃんすか流れててたんです。わたしは「ふぅん」っておもってたんです。最初は。

 で、さらに番組内で「喫茶ひぐらし」という、喫茶メニューから一つ選んでなんか作るという単純なコーナーをやってて、オムライスとか作ってたりして、わたしは「興味ねぇんだよぉ、はやくおわんないかな」と思ってたんです。

 が、ある日、引越しの準備しながら、傍らでながれてた「そこへ行け」に「ん?いい?ひょっとして?」と思って、会社でくちづさもうとして歌詞がわかんなくて、渋谷のHMVにCD買いに行ったのが運の尽き。それからは底無し沼のように中村ワールドに入っていったのであった。

 でインターネットでいろいろ調べたら実は彼は評論家には非常に受けのよい「天才」なのであった。しかし売れなきゃなー。

 それからのわたしは、「喫茶ひぐらし」を楽しみにして、真剣に見なかったオムライスの回を悔やむのでありました。



● 金字塔 ●

 彼はファーストアルバムは「金字塔」っていうけれど、ほんとにどれも名曲なのだ。じつはわたしも買った瞬間「なんて奇をてらったタイトルたちなんだ?失敗か?」と思った。だって「どこにいる」「ここにいる」とか、「犬と猫」とかだから。

 初めて聴いたときは、「シングルのほうがいいな」って思ったけど、何度も聴いているうちにもう「毎日これ!」状態。ほんと天才じゃよ。

 彼の歌は「愛だの恋だの」のプライオリティが低い。めずらしいでしょ。だからけっこう歌詞が主張があるようなんだけど、彼は言葉がはっきりしないんだな。で歌詞をよんでみても支離滅裂。

 だけど、メロディーとあわせると、ぴったりでなにがいいたいかよくわかるんだなこれが。


● 太陽 ●

 中村くんは11月18日「太陽」というセカンドアルバムを出されました。前作デビュー作の金字塔があまりにも素晴らしく、ほらよくある「デビュー作で全部出し切り?」ってケースなのではと不安だったんです。で、予約してたんだけど、なんだかんだいってなかなか買わなかったんだ。でもそれは杞憂でした。

 「金字塔」より恋愛色の強い、精神的に安定したアルバムです。心地よいです。でもその反面、悩んだりぶつかったりそういう混沌が見えないので、物足りないとも言えます。歌詞はつじつまの合った、意味の分かる歌詞になって、まぁふつうかな。もちろん内容は感動的です。

 好きな歌は「魂の歌」「あえてこそ」「日の出の日」です。特に「魂の歌」は才能のみで書いた!という感じがしてとても気持ちいいです。




● 好きな歌詞 ●

[金字塔から]

    「どう?僕として僕は行く。(犬と猫)」

  「こまったなぁ、毛嫌いはどういう理由?好きなものは多いほどいいのにぃ。(いつか)」

[太陽から]

「一回きりじゃ絶対無い一生でぼくはこんなやつになれたんだ(そこへゆけ)」

「そして、みつけられたものは答えじゃない。
ふたりで泣きわめいたりふたりで笑いあう日々さ(ゆうなぎ)」




● もう結婚してる ●

 中村くんは、まだ22歳なのにもう結婚してます。納得いかん。わたしの許しもなく。おくさまの名前はサマンサじゃなくて「早苗さん」。彼女はさまざまなビデオクリップにこっそり出ておられる。約2年前に結婚されたそうだから、デビューまもなくですね。いま、わたしにとって最高にうらやましい女性です。

 さて「早苗さんをさがせ」ということでわたしは「永遠なるもの」という、傑作ビデオクリップをさがしました。ウォーリー状態の中、これ以外にない!という女性をみつけました。それが右の彼女です。どうです。普通の人ではないですか。徹底したまでにふつう。しっかりした、いいひとそうですね。中村くんは奥さんを「太陽のような人」といってセカンドアルバムのタイトルを「太陽」にしちゃいました。個人的にかつて太ってたときの自分に似ててすこしうれしい。

 でも早苗さんけっこうあなどれなくて、かなり落合婦人気質なんです。中村くんは奥さんに「"太陽(セカンドアルバム)"は"金字塔(ファーストアルバム)"を超えた!」といってもらったのがうれしくて、あっちこっちのインタビューでいってる。おそるべし。だんなを上げたり下げたり自由自在だ。



● 状況が裂いた部屋 ●

 中村くんの江戸川区にある実家の部屋は「状況が裂いた部屋」という名前です。彼のデビュー曲に「状況が裂いた部屋に僕は眠る」という歌詞があります。そこからとってるのか、部屋の名前が先かはふめいです。

 中村くんはその部屋にドラムス、ギター、シタールなどなど楽器を置いて、8chハードディスクで宅録をしてます。彼の原点は宅録にあるんです。「太陽」では知り合いのミュージシャンに演奏を依頼してますが、それまでは全部自分で演奏してたわけです。

 高校を卒業して進路を決めず、ってか音楽で身を立てるってことにして自宅にこもって、日々楽器の練習にいそしんだらしいです。でも近所迷惑ですよね。みたところただの古い家みたいだし。でも地主の息子らしいから。運も実力のうち。地主の息子も実力のうちです。

ということでいかがでしたか?あなたも中村くんがすきになりましたか?

質問があればいつでもわたしまでメールをくださいね.


LastUpDated99/01/05


もどる  すすむ

Main Menu